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「誤嚥(ごえん)性肺炎」について

日本人の死因の第三位である「肺炎」はその大半を高齢者が占めています。高齢者の肺炎のうち、9割が誤嚥性肺炎であり、脳血管障害などの疾患や骨折などで寝たきりになった後、誤嚥性肺炎で亡くなる高齢者が多いと言われています。

「誤嚥(ごえん)性肺炎とは」

「誤嚥性肺炎」とは、口腔内の細菌や逆流した胃液などが誤って気管に入る(誤嚥)ことにより、発症する肺炎のことです。

「誤嚥」は、老化や脳神経系疾患などにより、飲み込む機能や、咳をして異物を吐き出す機能が衰えることにより起こりやすくなります。

全身の免疫力が低下している高齢者などは、誤嚥により肺炎を発症するリスクが高くなります。

 

「誤嚥(ごえん)のメカニズム」

通常、呼吸をするときには鼻や口から取り込まれた酸素が気道を通じて肺に運ばれます。また、口から取り込まれた食べ物や飲み物、唾液等を飲み込むときには、食道を通じて胃に運ばれます。

普段、私たちはこの二つの通路の使い分けを無意識に行っています。
また、唾液などを飲み込む際、誤って気管の方に流れ込んだ場合には、咳をして吐き出そうとします。

しかし、老化や脳神経系疾患などで飲み込む機能が衰えると、飲み込んだものが気道に入り込むようになります。これが「誤嚥」です。
また、併せて咳をして吐き出す機能も衰えるため、そのまま異物が肺へ送られ、誤嚥性肺炎の原因となります。

誤嚥は起きているときだけではなく、就寝中にも起こります。就寝中の誤嚥は本人も周りの人も気づかないうちに繰り返されるため、誤嚥性肺炎を発症する可能性が高くなります。

「誤嚥(ごえん)性肺炎の予防法」

誤嚥(ごえん)性肺炎を予防するためには口腔内の細菌数を減らすこと、食べたり飲み込んだりする機能を回復させて、誤嚥(ごえん)しにくくすること、全身の免疫力を高めることが必要です。

そのために
・口腔ケアで口腔内を清潔に保つことにより、細菌数を減らしましょう。
・噛んだり、飲み込んだりする訓練や口のマッサージなどで飲み込む機能を維持・向上させ、誤嚥(ごえん)を防ぐ力をつけましょう。
・口からしっかり栄養を取ることで、栄養状態を良くし、全身の免疫力を高めましょう


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